COLUMN

2020/6/5

「日付変えるだけですよね?」って・・・フォントの話

色々と延期や変更に伴い、春先に既に作ってあったものを再編集したりという機会もあるのですが、中には「日付変えるだけなんで追加費用は発生しませんよね?」みたいな安易な依頼もあったりします。1文字幾らみたいな仕事はしていないですし、今回の場合も作り直しでも所謂「校正」の範疇として対応をしています。

ただWordの書類文章と違ってアイキャッチを要するグラフィックとなるとテキスト打ち直し程度ではないのですが、いまだにプロユースのソフトを持っていて使い方を習得していれば何でもできると思っている人は多いですね。中には「フォント」というのはパソコン買った時に入っていて、それをソフトでゴニョゴニョして作るんでしょ?と思っている人もいたり・・・。
最近はAdobe Fontsとかでだいぶ手軽になりましたが、それでも特にDTPで必要な日本語フォントは別途「買うもの」で、しかも数万、数十万円するんですけどね・・・

ちょっと大ベテランの方だとPOPはとにかく「文字は太く、色は赤!」なんていう人もいますが、ドンキや八百屋のPOPじゃないんだから・・・と思ったりします。もちろん広告は「目立つ」のも大事ですが「カッコ悪いのが目立つ」ことになって購買意欲や信用の低下になっていることも理解して欲しいところです。

例えフォントをたくさん持っていても、じゃあそれを打てば完成という訳でもありません。

font.jpg

↑の画像はWindowsならデフォルトで入っているMSゴシックで作った簡単な一例ですが、特に日本語フォントは英数字と漢字、ひらがな、カタカナ、全角・半角が混在した文章はそのままでは使い物にならないものがほとんどで、1文字ずつ微調整(カーニング・トラッキングなど)するのことがほとんどです。(自動調整をワンクリックでピッタリ決まった!なんてことはまずありません)
調整の方法も何か正解があるわけではなく、数字ならこの値、この文字ならこの値とかありませんし、隣同士の文字の種類によっても調整値は違います。しかも解像度によっては0.01pt単位(1/1000もある)で違いが表れるのでいい加減にはできません。(上記の例は1pt単位の調整しかしていませんが)

また、英数字と日本語で違うフォントにする事も普通ですし、そうなると調整項目はもう無限になってしまいます。
じゃあ何が正解で着地するかといえば「見た目がのバランスや気持ちが良い、カッコイイ」とか全ては自分の『感覚』なのでこれでOK!と思って翌日に見たら「この文字は0.1pt上だったな」とかは日常茶飯事です。

日々一文字ずつ拘りを持って制作していますし、テキスト打ち直して終わりなんて仕事をしていないことを少し知っていただければ嬉しいですね。

あと、例えWordでもある程度文字の調整はできるので、社内の会議資料でもちょっと読みやすいようにそんなところをいじれる気配りができると印象が良くなるかもしれませんよ。

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  2020/06/05   ABOVE